器 続々と

clementia2008-09-11



織部焼きは桃山時代、利休の弟子の戦国武将古田織部の好みで美濃地方で焼かれました。


緑を貴重とした一番有名な青織部、ほかにも黒織部 赤織部など、それまで釉薬が流れてしまうのは失敗作とされた陶器に、それをけしきとして楽しむ独特の美意識をもたらしました。


さらにはへしゃげたようないびつな形も美の中に取り込むという斬新さと、デフォルメされた幾何学模様。四百年前にこんなアバンギャルドな美を創造した先人の美意識には驚きを超えて畏敬の念を覚えます。凄いモンですね。


織部は作家によって釉薬の現れ方もフォルム、けしきもずいぶんと違います。写真は林和一さんと有田の作家さんの作品。