器もっと

clementia2008-09-10



写真は麦藁手(むぎわらで) 木賊(とくさ)もしくは十草とよばれる器です。


縦縞模様が麦藁、もしくは木賊のように見えることから名づけられます。


素朴で木綿のような味わいを持ちながら華やぎも感じられる文様です。しかも毎日使っていても飽きがこないのです。漬物を盛る豆皿や飯茶碗などは頻繁に使うのに、手びねりで作り上げられた味わいと文様のおかげで連日の使用に耐えてくれます。とはいえ、同じような縦縞模様でも品格が感じられる器というのはとても難しいものでもあります。微妙な線の太さ、揺れ動き、線と線との余白・・・白洲正子さんの麦藁手のコレクションを見るとその品格というのがいかなるものか、肌で感じることが出来ます。麦藁手は白洲さんの評価のおかげで見直されたとも聞きます。