「おくりびと」


映画を見るときにはリサーチは欠かしません。映画館で観る映画ははずしたくないのです。


新作映画「おくりびと」はモントリオール国際映画祭でグランプリをとった話題作なのだそうで、ある映画評論家も「日本の映画史に残る名作」と書いていたのを確認していました。映画館に足を運ばないわけにはいきません。


劇場に足を踏み込むと、ふだん私達夫婦が観る映画とは大違いのほぼ満席。しかも年齢層が極端に高いのです。たぶん若い頃映画ブームにどっぷりつかりながら今ではめったに映画館にでかけない夫婦達です(本当はこの世代にこそ映画の今を担っていただきたいのですが)



おくりびと」は確かにまじめに作られた秀作であると感じたのですが、個人的な趣味で、人の生き死にや病気を題材にして涙をさそう映画はどうしても好きになれません。どうやってその姿勢を上手にカバーしてもあざとさを感じてしまうのです。脚色の仕方もいかにも小山薫堂だし。。。。


とはいえ、終了後劇場をあとにする老夫婦たちのほとんどは満足げに感動を味わっていらっしゃるようではありました。


七人の侍」にどっぷり浸かった身には、この新作が「日本映画史に残る名作」という評はかなりキツイ。