七人の侍


TVで見た「七人の侍」 この映画には必ず毎回発見があります。


今回惹きつけられたのは左卜全の演技。リアルタイムで左ト全を知っている身にとってもこの映画での彼の演技の素晴らしさは特筆ものです。彼の表現する農民の姿は象徴的です。


もうひとつ、黒澤監督はエキストラの兵士ひとりひとりにも名前をつけているほど、映画の登場人物にきめ細かな演出をしていると聞きましたが、「七人の侍」では、たくさん登場する野武士がどうやって殺されたり逃げ出したりしているか、全員をすべて現しているのです。戦争映画でありがちがクレジットに載る俳優以外はバタバタ殺されるのとは大きな違いです。 地図の横に○印(野武士の数)が×印で消されるとき、どの○がどこでどのような死を迎えたかがすべて描かれているのです。これはいまさらながら本当に驚き。