エア・チェックの手法


若い方はご存じないでしょうが、私の青春時代にはFM放送のエアチェックがLPを買えない貧乏学生にとっては必須でした。時代はまさにカセットテープが世の中で現れ、「FMレコパル」なんていう雑誌も創刊されて、番組をチェックしては音楽を取り貯めていたのです。いまでもクラシックはカセットテープの方がCD LPよりもたくさん残っているほどです。


LPが大人買いできるようになり、CDの時代になってからはFMからは全く縁遠くなってしまっていたわけですが、MP3(デジタルウオークマン)についていたFMでいくつかの放送を聴くうちに再びラジオの魅力にはまりつつあります。さらにpodcastで入手するラジオ番組の面白さも加わって、CDを聴くのと同じくらいの時間をラジオに使うようになりました。


ところが、これまで使っていたMP3に付属するFMでは受信能力が低いこと、新しく使い始めたi-PodにはFM受信機能がついていないこともあっていよいよFMを「簡単に」予約録音するための機材が必要になってきました。私がFMに注目していても世間ではFMの時代ではなくなっているためか(なにしろNHKFM廃止論まででているくらいです)、i-Podが全盛だというのにFMのエアチェックをデジタルのデータとして取り貯めるための機械はほどんどありませんでした。そこに登場したのがこんな機械。「こんな機械売れるのかぁ?」と言われているに違いありませんが、私にとっては天の恵み。毎週最低5番組は定期的に予約録音し、内臓のHDDに取り貯め、iTuneにデータを転送してiPodに移します。これでやっとウオーキングの最中に好きな番組を聴くことができて幸せ。