エシェゾー


お客様にドメーニュ ジャック・カシューの「エシェゾー1996」を開けていただきました。11年を経てガラス一杯に広がる豊かなブーケ。若々しいくて見事に熟した果実の味わい。ジャック・カシューの底力を初めて思い知りました。1990年代前半、ジャック・カシューは注目の造り手として脚光を浴びました。「それでは・・・」と買っておいた逸品であったのですが、硬く閉じたワインはいつその美味しさが開くのだろうと思うワインでもありました。脚光を浴びた造り手は評論家やメディアに持ち上げられますが、本領が私に理解できたのは10年以上立ってからなのです。本当に美味しいジャック・カシューは今やっと味わえるのです。騒がれたその時ではないというのがワインのサガなのです。