美術史


何が憧れるかって、「美術史を専攻してます」という言葉に迷うことなくひれ伏してしまう私です。ただのイメージだけなのかもしれませんが、学問として選ぶ美術史というのは、世の中へ出てキャリアとして役立つ経済や政治、法律、化学などと違って、食べるための学問、生計を成り立たせるための学問とは程遠いところを学ぶというのが、日々生活にあくせくしている板前には憧れです。きっとおじい様の代くらいから生活のために働かなくても食べていける財産がある・・・かのようなイメージ「美術史専攻」にもってしまうのであります。


ある美術館で憧れの美術史専攻が選ぶ仕事、学芸員をなさっている方が店のお得意さまなのをいいことに解説付きで鑑賞しようという魂胆があります。展覧会の企画からすべてこなした方の説明を聞きつつ眺める絵画。これはかなりの極上の楽しみかも。