鮮度と賞味期限


今日のニュースでは「赤福問題」がさらに深刻になりつつあるようです。不二家白い恋人についで賞味期限をめぐる大きな会社の問題は探せばいくらでもぼろが出そうな感じがします。


昨日お話したガージェリービールは、これらの「大量生産>冷凍保存>安定供給」という大手の生産体制、賞味期限とは対極をなすような取り組みを真摯にしています。


社長の佐々木さんとお話すると


「日本で飲むヨーロッパのビールと現地で飲むものは別の飲物だと思っていただいていいと思います」
「大手ビール会社にいた当時、新入社員の研修で、出来立てのビール 同じものの一ヵ月後 三ヵ月後 九ヵ月後をブラインドで並べると、若者たちの判断は一ヶ月〜九ヶ月の順番はばらばらでも唯一一致するのが”一番不味いのが出来立てビール”なんですよね。生まれてから飲んだことのない味だから理解できないのかもしれないです」・・・と。



大手のビール会社のCMにも「出来立てにこだわる」というのがありますが、ビールは鮮度こそが命なのだそうです。長い間瓶ビールしか知らなかった私たちの世代は、生ビールの管理や鮮度についてもあまり気にしていたことがありませんでした。


ガージェリービールは、料理店の注文を受けてから樽詰めされ、翌日には店にクール瓶で到着します。もちろん店でも冷温で管理し、水屋でサーブ中も専用の保冷在を入れたケースに入れられています。


生ビールの鮮度と味わいは最初の一週間にピークがあってその後急激に落ちていくのだそうです。その劣化を防ぐのは温度管理によるしかない・・・というわけで常に保存温度を気にしなくてはならないのです。


考えてみれば日本酒は三つの温度で管理し、封切後に何日で使い切るかに配慮するのは当然ですし、ワインにはワインセラーを使って湿度温度を管理しているのに、ビールは早く使い切ること以外全くおろそかになっていたのが実情でした。


「とりあえず」ではない「美味しいビール」を飲んでいただくためのお客様に見えない処での取り組みはさらに大変になりますが、「すべては美味いのため」・・・ってあれ?どこかで聞いたことが。。。。