ガージェリービール

clementia2007-10-18



ブラウマイスター樽生 琥珀の時(こはくのとき)という二つの生ビールは長い間店の看板になるビールでした。琥珀の時は発売当初から、ブラウマイスターは一般発売の二年ほども前から内緒で使わせていただいてお客様にも好評のビールだったのです。


ただ、日本酒やワインが、造り手の顔が見える小規模でも志を味わいに直接感じるような品物を使っているのに、ビールは?・・・という思いはいつも心の中に付きまとっていたのも事実です。バブル以降の大手ビール会社の発泡酒ブームに象徴されるように、美味しさを求めるよりは値ごろ感を求める傾向は店のポリシーとは真逆であったのです。営業担当者さんが見えてくださると、「他にない美味しいビールを是非、値段のことはさておいても」「田舎町の小さな料理屋の主張なんて通らないでしょうけど、偉い人たちに伝えてね」といい続けてきました。


この板前日記でそんな思いを書き連ねた時、コメント欄に「東京にガージェリービールってのがあるよ」と教えていただいたのでした。早速熱い思いをmailで送ると、「規模があまりにも小さいので残念ながら今のところは東京しか手が回りません」というお答えをいただいたのが2年前。


先日、「やっと地方にも送られるようになりそうです」とありがたいことに私ン処のことを覚えてくださっていたのです。


いくつかのmailと電話のやり取りの後、今日いよいよ地方で私ン処が最初のガージェリービール取り扱い店になります。これでビールも日本酒ワインに続いて料理に合わせてお奨めできる時代に突入しました。


まずは注文後に樽詰めされる新鮮なエールの生ビールを召し上がって見てください。