みにくいあひるの国


子供を育てるとき、「おまえはダメな子だ」「絶対モノにならない」「なんて躾の行き届いていない子なんだ」と言われつづければ、どんな子供も「僕ってだめな子なんだ」と思い込んで自信を無くしたまま大きくなるでしょう。日本という国は人を教育するとき、褒めるよりは欠点を指摘しそれを正す事に重点をおくようです。体育会系では未だに無意味な罵倒や身体をいじめる事で産む精神論がまかり通っていると聞きます。


考えてみるとメディアも同じような気がします。報道される日本の姿を見ていると、中国では・・・、韓国では・・・と前の戦争で日本の犯した間違いがいつでも簡単に再燃し、「だめな国ニッポン」「悪い国ニッポン」「過去の過ちを反省しないニッポン」の連呼ばかりが聞こえてきます。


このサイトで政治向きのお話をするには、一介の板前風情のお粗末な見識ともいえないお話はすべきではないのかもしれませんが、庶民の感じたままがどの程度のものであるものか感じていただくのも一興かもしれません。


実は私も、未だに中国韓国の日本に対する態度を釈然としないまま受け取りつつ、繰り返しというのは恐ろしいもので、「だめな国ニッポン」「世界中で嫌われる国ニッポン」をどこかで信じ込んでしまっていることに気づきました。私の世代は国旗や国歌を敬うことに疑問をもつのが当たり前の風潮の中で青春時代をすごし、日の丸を仰ぎ見、君が代を歌うことがそのまま戦争への道であるかのように教育されてきました。ですから未だにワールドカップの試合のときでさえ、若いサポーターが君が代を歌っているのを聞くのに違和感を感じるような情けない人間のままなのです。教育というのは恐ろしいものです。言論思想の自由の名目の中で育っても自分の国に誇りを持てない人間が出来上がるように、中国や韓国では徹底的に日本を否定する教育がなされているのですから、かの国の国民が日本を好きになるわけがありません。


日本はそれほど世界中で嫌われているのか?


近頃見たある統計アンケートでは、大国といわれる国で日本ほど嫌われていない国は稀であるというのを知りました。尊敬されとはいわなくても「嫌われてはいない」 中国ほどには世界で嫌われてはいないのだそうです。 あえて言えば嫌っているのは中国韓国の二国に限られている・・・と。


世界情勢に明るい見識を持つ方々には当たり前の事実なのかもしれませんが、偏向した教育に感化され、メディアを常に批判的に見ながらも簡単に染められてしまう庶民の板前には、心にこびりついた垢を洗い流してくれるようなお話ではありました。


世界では何が起きているのか、日本は世界の中でどういう立場でいるべきなのか、正しい情報を選択できる目をそろそろ持てるようになってもいい年齢ではあるのですが、未だにこの程度であることが情けない。