浜名湖の新生海苔が終わる頃になると、遠州灘浜の浜防風がお刺身のあしらいになり始めます。
ある方がいつも天然の防風を砂がついたまま持ってきてくれます。
職人的な仕事では、針で茎を裂いて水にさらして錨のようにして「いかり防風」と呼んで盛るのですが、天然の浜防風は余分な仕事をしなくても緑、ピンク、白のコントラストの美しさだけで充分です。
美女のほっそりとした白い指のような茎の部分は、手でちぎって皿に盛り酢味噌をかけるだけで美味しい。和食のサラダの真骨頂と言えます。
昨日のお得意様はシャンパンで・・・・日本酒でも美味しさが引き立ちます。
瑞々しさとほろ苦さは、まさにうららかな春の味わいです。