プリンストン


本年度アカデミー賞、作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞・・・・・・これだけ取れば、NO.1と言ってもいい映画「ビューティフル・マインド」を見てきました。


監督ロン・はワードの前半から中盤にかけての話の展開の仕方は見事で、精神を病んだ天才数学者の生き様がとても丁寧に描かれていました。


後半にもう少し手がかけられていればねぇ・・・・・・オスカーにも重みがあるというものですが。


私が個人的に一番興味を引かれたのが、主人公が学び、病を克服するために再び戻った「プリンストン大学」の描写でした。


昨年の夏休みにに読んだ本の中に、プリンストンアメリカの中でも一種独特な立場を持つアカデミックな雰囲気が書かれていて、
アカデミックとは全く無縁の板前には届かないところにある憧れを持っていたのでした。


ロン・ハワードプリンストンの長く保たれる学舎と、年代による小物やインテリアにいたるディテールの違いや、ファッション、環境の違いまでも含めてきめ細かく検証し、撮影しているように見えました。


実は、私は大学時代にカリフォルニアの大学を演奏旅行して回ったことがあって、UCバークリー、スタンフォード、UCノースリッジ、UCポモナなどなど、10校近い大学の学生に触れ合う機会に恵まれました。同じ大学生としてどう見ても彼らのほうが、独立心が強く、勉強も半端でなくしていました。「四年間の勉強量を考えただけでも、こいつらにかなう訳ないな」と納得してしまいます。


その知の集積がプリンストンには存在すると思うだけで、勉強が苦手だった私には単純にあこがれてしまいます。


「人生に願ってかなえられないものはない」とはいえ、プリンストンで勉強・・・・・・絶対無理。