ワインの蘊蓄


ワインは「道」になりやすい
蘊蓄話になりがちな飲み物です。


それだけに「うまけりゃいいじゃん」と否定的な見方も多いようです。
蘊蓄など聞きたくもない
確かにうざったい。



商売としてはそれらのお話にもついていかなくてはなりません。
一応知っていなくては・・・


というのはウソ
日本酒にしても同じことなのですが
ワインも「ウマイ!」だけでなく
まつわる話も面白いのです。
その辺を蘊蓄としてではなく芸能界のゴシップみたいにミーハーに探っていると
楽しいこと楽しいこと


たとえば、有名なブルゴーニュ ヴォーヌロマネ村
今年のブルゴーニュのブドウの出来は大変良いようなのですが
広いヴォーヌロマネの中で
スーパースター「ロマネコンティ」の小さな畑だけはブドウのつみ取りが異常に早かったとか
周りの皆も首を傾げているとか
「どうして?」


同じくヴォーヌロマネ村の
有名なジャン クリボー
80年代後半から90年代にかけて
コンサルタントの影響で面白い作りのワインに挑戦していたのですが
90年代初頭からオーソドックスなスタイルで他を圧倒し始めています

実際に会った人の話では
忙しい摘み取り時期も昼間からビール飲んでる怠け者らしい
ホント?


やはりブルゴーニュのスーパースター「ルロワ」
こわいおばあちゃんマダムビーズの指揮の元
いつかロマネコンティを抜くだろうという勢いですばらしワインを連発しています。
この勢いは、追い出されてしまった「ドメーニュ ロマネコンティ」への
復讐の念によるところパワーなのだとか
ワイン作りもビデオナミとかいう星や月の運行による占星術みたいな方法で
有機農法を取り入れています。
いろんな意味で注目されているのですが
いいことばかり言っても
1993年には害虫の影響を乗り越えられず大打撃だったとか
さらにこのマダムビーズ
シャネルを着て畑にでるそうで
パリ本店の同じ体型をしたマヌカンから定期的に送られてくるとか


ヴォーヌロマネ一つとっても
村のうわさ話に聞き耳をたてながらその本人の作ったワインを飲むなんて
面白いじゃありませんか。


こういうのは元々蘊蓄とはいわないか・・・