謎の解明


15人くらいでいっぱいになってしまうほどの小さなフレンチ
友人に聞いて出かけてみました。


カウンターで厨房を覗きながら待ち、お箸も使える
黒板にその日のメニューを載せ
ビルトロ風に見えるけれども
献立はビストロを少し越えたところにある感じ。


木訥としているけれど、それがかえって職人らしい誠実さを感じさせるご主人
素人っぽいマダム、が、笑顔が明るい


味は期待通り、力を感じさせるものでした。
オーソドックスなスタイルで
「この値段だからこの程度で・・・」などという妥協がない。
一皿一皿に手抜きのないまじめさがあります。


ワインは・・・
棚の上に並べられた空き瓶
アンリ ジャイエ”エシェゾー’85”
ルフレーブ”ピリニーモンラシェ’88”
ルロワ”クロヴジョ’78”
”コスデストゥルネス’82”
すげーーーーえ


「すごい品揃えですね」
「いえ、お客様がお持ちになったものです。
ワインは自信がありませんし、デキャンタの技術もおぼつきませんから
店に置いてあるのは普通のものだけです。」


この見切った態度は潔い。



いいお客様を持ってらっしゃるのはワインの空瓶でわかります。


こんなの素人で所蔵してる方は限られています。
Kさん Mさん Tさん Nさん


昨日ご夫婦でお越しいただいたNさんに聞いてみました。
「○○ってフレンチはご存じですか?」
「うん、時々いくよ」


やっぱり!
ワインの筋を考えるとNさんしかありません。


Nさん「でもね、○○は場所も良くないし、お客さん少ないんだよねえ。うまいのに」
開店3年目なのに私もつい最近まで知りませんでした。
こういう志のある良い店は、みんなで盛り上げてやらなくてはいけません。
さらに良い素材を使えるように伸ばせば、もっと力を発揮してくれるでしょう。
がんばれ!
お客さんもがんばれ!