徳利
吟醸酒の世界はやっとこの15〜20年位で世の中に広まってきました。
酒造メーカーだけのための鑑評会用に大吟醸が造られていても
一般消費者には縁遠いこと
大手メーカーの生酒が冷酒でもてはやされるのがいいところでした。
地酒といっても熱燗または冷やで飲む本醸造(一部の純米)
当然のように冷酒のための杯も徳利も未開発状態が続いています。
私ン処でこれまで使ってたのも普通の形のガラス器
林和一さんに造ってもらった片口もあるのですが
いかんせん少々お高くてたくさん買えない。
で
ずっと探していました。
が
行きつけのギャラリーの個展で初めて出合った
京都の「金子正宏さん」の徳利がとてもいい。
ご本人ともお話して
思い入れや制作過程等などおうかがいすることもでき
さらにハードウエヤーとしての信頼感も増しました。
金子さん
お父様は京都大学理学部の特殊な試験管、ビーカー、フラスコなどを制作していた
職人さんだそうで
耐熱構造 強度の点でも
ガラスはその薄さと強さは正比例しないとか
この徳利、ヒョウタン型の手の収まり具合が誠にいい
お酌をするものですから持ち安さは大変大事です。
さらに
首に付いた輪がチリチリと鳴ってこれも面白い。
もう一つ
この輪に3種類の色分けがしてあって
私ン処のように何種類もの日本酒を出す家には機能的にもありがたい。
ただ、口が細いのでお客様の前で一升瓶から注ぎにくい
そこで
以前に京都「有次」さんで購入した錫の片口を使おうと思います。
6本ほどいただいて
しばらく使い勝手を試して見ます。
この徳利の別にもう一種類の試作もしてもらっています。
楽しみ