紺ブレ


一日のほとんどを白衣で過ごす私にとっては、スーツは仕事着ではありません。
スーツを着なくてはならない席はほとんど私より年上の方々とご一緒です。
生意気でない
落ち着いた
目立たない
コーディネイトは必須
しかも一週間に一回あるかないかですから、持ち玉はそんななくても大丈夫です。
とすると
どうしてもダーク系のスーツということになります。
紺 チャコールグレーの夏冬があればとりあえずOK
おかげと近頃のファッション界傾向がダーク系がシフトしていますので
素材的にはロロピアーナ ゼニアなどの
タスマニアンウール、スーパー100、スーパー120と選ぶことができます。
ピンストライプや織りが独特なものはとりあえず避けて
きわめてオーソドックスで素材がそこそこのものであれば
私なら10〜15年は着ちゃいます。
まずまず気に入ったものを手に入れることができたものの
案外ないのが
「紺ブレ」
もう2〜3年も探しています。


カジュアルにフォーマルに大活躍できる服です。
ポロやにチノパンでも
グレーフラノのパンツにボタンダウン レジメンのタイなんて
笑われてしまいそうな定番でも案外恥ずかしくなく着られます。
それだけに素材の良さは大事でしょう。


素材の良さにオーソドックスなスタイル???
これって料理と同じみたい???
私ン処の料理がオーソドックスなスタイルかどうかは疑問なお客様もいらっしゃるでしょうが
本人は結構オーソドックスなつもりでいます。

ファッションの世界でも料理の世界でも
天才は最高の素材をさらにアバンギャルドなスタイルで主張しています。
たとえば、ロベルト メニケッティ
たとえば、アラン シャペル
(日本料理には・・・)


天才は理解したいけれども
着ないで見るだけ
作れないで食べるだけ
しかできない。