公のホームページ


以前にある公共機関のホームページ作りのアドバイザーのようなことをしたことがあります。いわゆる有識者のくくりに入るんでしょうが、私の場合、ただ比較的早くからwebに興味を持っていたという理由だけで有識であろうはずもありません。


作成の過程なのかで驚いたのがその予算。


田舎町の小さな料理屋のホームページと比べること自体いかがなものか・・・と思われるかもしれませんが、初期費用と年間維持の金額はおよそ三十倍。初期費用なんぞ「0」が二桁違うほどの差がありました。昨今話題になった「仕分け作業」なんぞしたら「廃止」もしくは「無期限延期」にされても文句は言えないかも知れないというほどの予算でした。


「公」というものはそうやってお金を使っていくものか・・・と零細企業のオヤジには驚きであったのです。


私に近いところでも、店が存在する街のホームページにかかる予算も、私のようにいいお付き合いを通じてぎりぎり予算でまかなっているwebサイト作りからすると結構な金額です。しかも、街の予算ですから、ホームページ更新も頻繁ではなく、「一応ある」くらいの存在になっても維持管理費用は定期的に出ていきます。


そこで手を挙げて「私、もっと低予算でやってる」なんて提案しようもんなら「じゃぁ、やって」とボランティアの仕事が増えるだけですのでじっと静かにしているわけで、web関連会社の儲け処もそんなところにあるんだな・・・と妙に納得したりもします。



そんな中、板前日記にコメントを寄せてくださっている方がこんなサイトに関係しています。とmailをくださいました。


伝統ある京都錦市場、融通が聞かないと思ってしまいがちな「伝統」は革新のバックボーンをしっかりもっていることがうかがえるサイトです。サイトデザインにワクワク感があるだけでなく、早くもtwitter機能も持っていて、これがサイトを常に動的に変革していく力になりそうな予感がします。


「公」もこんな風に作ってあるとダラダラと垂れ流す予算にはならないような気がしますね。京都の底力、こんなところにも。