ハゼの洗い


地元では当たり前、全国どこでも同じであると疑っていなかったものが、「えーー!この地だけなのぉ?」という視点で上手いこと番組を仕立てているのが「ケンミンショー」とかいう番組。


TVメディア支配とインターネットの普及で、全国一律化はますます進み、方言さえも老人だけのものになりつつあると思い始めていたときに、案外「地元だけ」ってのがたくさんあることを知ったのは驚きでもありました。


最近知ったところでは「遠州焼」


子供の頃から「お好み焼き」ってはたくわんと紅しょうがと千切りキャベツが入った薄っぺらなヤツ。(駄菓子屋さんで食べます)万博のときに大阪へいって初めて「これがお好み焼きやネン」といわれて、初めてどうやら今までお好み焼きと思っていたのは大阪では違うらしい・・・と理解したのでした。「大阪が本物」は、まっ、認めておくとしても、全国の駄菓子屋さんには薄っぺらなお好み焼きが存在するもん・・・とはつい最近まで信じていて、それを「遠州焼」と呼んで遠州地方出身者が懐かしむものだいうことは本当にやっと近頃になって知ったのです。「遠州焼」などという言葉さえこの地にはないほど、お好み焼きはこの地では薄っぺらなヤツが当たり前であったのです。


もしかしたら「ハゼの洗い(刺身)」も一地方の限定食かも。


東京でも大阪でもハゼを刺身で食べるという習慣はないと聞きました。むしろ「ハゼ刺身」=泥臭そうで無理と思われるほうが普通なのでしょうか?


浜名湖のハゼ、特に冬の寒さが急激に増したときのハゼは洗いにすると絶品です。もちろんハゼとしてはかなり大きなものでなければ説得力はありませんが、私たちにしてみると冬の活けハゼで天麩羅は考えられません。


地産地消にこだわることはほとんどしていませんが、浜名湖のハゼは地元ならではの美味しさといえるかもしれません。


どこかほかでも「私ン処のハゼも刺身が絶品」という方、いらっしゃいますか?