表彰


お得意様は皆さんご存知のように地産地消には全くこだわっていません。以前にも何度もそんなことを日記にも書いています。


半年くらい前でしたか、お上(おかみ)から「地元の食材をどのように使っているか書きなさい」というお知らせがあって、「地元の食材はこれこれこういうものを使っていますが、地産地消だからいいとも美味しいとも思ってはいません」なんて生意気なことを書き送った覚えがありました。


それからまた何ヶ月か後、お世話になっている方に同様のアンケート用紙と地元の食材で作っている料理を二三品書くように言い渡されました。


えーーーと、地元に限っていうと・・・と、考えてみたら、そりゃまぁそれなりにあるわけで、遠州灘の白甘鯛、鯛、平目、鱸、気田川の天然鮎、三河の赤むつ(県内じゃぁないけど) 三河の柳鰈、三河の貝類たくさん、御前崎の鰆、御前崎の縞鯵、谷野さんの野菜、鈴木さんの野菜、新貝さんの野菜・・・・


その中で献立は遠州灘産の白甘鯛骨蒸し 気田川の天然鮎一夜干自家製うるか焼き 鈴木さんのオニオンヌーボーと三河の貝類の沼田


なんて献立を書き送っておいたのです。何しろお世話になっている方の紹介なので。


すると11月の初めごろだったか、「あんたはふじの職の都づくり仕事人のひとりに選ばれたよ。ついては○月○日表彰するから静岡までおいで」という連絡が。


板前風情が表彰って。。。静岡に出かけられるほどの時間もないし、と欠席の連絡をしておきました。


で、
本日宅急便でこんなものが



表彰状(何年ぶりだろ、いただくの)と 店に飾る楯、記念バッチ みたいなものが届きました。


表彰されたメンバーは有名料理店のオーナーシェフばかり、私までもがその末席にいるってことは、たぶん献立を提出した職人はほぼ全員が表彰されたんでしょうね。きっと今の実績へのお褒めの言葉というよりは、「あんた達、これからしっかり地元食材を使ってね」。。。ってお上のお達しってことなんでしょうね。


表彰状や楯を店に飾るのは美観を損ねるだけだし、豚は山形庄内と沖縄、牛は北海道、鴨は茨城、鶉は埼玉、猪は長野と丹波京野菜もたっぷり、山菜は福島、茸は岩手、枝豆は丹波・・・なんていってる料理人がこんなものもらっていいんでしょうか?・・・ちょっと罪悪感。