名を成した方の謙虚


先日カウンター席にお越しいただいた、音楽の世界で若くしてすでに名を成した方、身のこなしがスマートで気取らないステキな佇まいを身につけておいででした。


特に印象的だったのが、褒められたときの受け答えです。


さらりとして引きずらず、むやみに謙虚にもならず奢りもせず。軽やかです。


きっと若い頃から毎日のように絶賛の言葉をあびせられ続けてきて、どう対処すべきかを自然に学んでいらっしゃるのでしょうね。反対にその道で高みまで上り詰めたときには、的外れな批判や心ない中傷もあったはずで、これらにも同じようにさらりと受け流してきたのでしょう。



褒めるほうも、自分がいかに彼の音楽を深いところで理解しているかを言い表そうとするのでしょうが、こういうスマートな受け答えをされると、褒めたほうも気持ちがいいのです。


褒められることなどめったにない超凡な私から見ると、その姿は別世界の人のようでありました。