世界経済と評論家


激動の世界経済の真っ只中、先を読むことは至難の業なんでありましょうが、TVやラジオで学者や評論家、アナリストが言うことが当らない当らない。笑ってしまうほどです。


何しろ明日の株価さえ全く予測不可能な今、pod castで聴いている「大竹まこと ゴールデンラジオ」「TBS ストリーム」「アクセス」”Round Up World Now” これらの番組を一週間遅れで聴いていると、予測がいかに外れるかが今ほど明確にわかるときはありません(伊藤洋一さんだけはスタンスが違うので説得力があるかも) 世の中の流れを言い当てている人はひとりもいないかもしれないと言っても過言ではありません。なにしろ三日前の発言の成否が即わかっちゃうのですから。


競馬の予想は10%あたれば優れた予想屋なのだそうですが、経済アナリスト 評論家も似たようなものなんでしょうね。板前風情にとっては立派な経歴をもち、メディアで発言力があるように持ち上げられている偉い方々の言葉は、ついそのまま信じてしまいそうになるのですが、今のはずれ具合をよく覚えておいて斜め45度から見ておかなくてはいけないのでしょう。


pod castを利用するようになって様々なインタビューや評論を聞くようになってわかったのは、TVでコメンテーターとしてよく見る人たち中には、まとめてインタビューを聞くとかなり胡散くさい輩が多いということ、英語が国際クラスで情報量がものすごく多いと思っていた人が分析力が皆無だったりすること、経済通で知られる論客がこと文化系のお話になると情緒のかけらも持ち合わせていないこと、などなど。スペシャリストがジェネラリストとして通用するのは奇跡に近いことなんでしょうね。スペシャリストとしてもお寒い私なんぞの発言は押して知るべしではありますが。