備忘録として


宮部みゆき「楽園」
名作「模倣犯」の続編。「続」と呼んでは申し訳ない力作。信頼している書評に書かれていてハタと手をうったのは、宮部さんの市井の人々の描写力の見事なこと。分厚い上下刊があっという間に終わってしまいます。


城戸久枝「あの戦争から遠く離れて」
大宅壮一賞受賞の文字にひかれて手に取ったノンフィクション。中国残留孤児二世の筆者の努力が行間ににじむ労作。私の父の青年期、伝え聞いた旧満州での体験も重なって迫力を感じます。


森絵都「ラン」
うーーん、自由自在だなぁ森絵都。素晴らしい。


沢木耕太郎「246」
沢木作品はチェックしておかない・・・ね。


続けて四冊もはずれなしというのはとても幸せ。