女優歌手表現


「お酒は辛口だけが正しいのではない」
「日本酒を甘い辛いだけで表現するのはいかがなものか」


などという発言を繰り返している私ですので、このサイトをずっとご覧いただいている方は、「ああぁぁ。。。またかぁ」とか「いい加減にやめたら」などと思われるかもしれません。


しかしながら現場でお客様のお酒の印象はいまだに・・・圧倒的に・・・驚くほど「このお酒、辛いよね」「これって甘口だよね」なんであります。


そんな時、ご理解いただけそうな方には「このクラスの日本酒は甘い辛いの二分割で区分けするよりももうちょっと味わいが複雑かもしれませんね」などと申し上げます。誤解を恐れずに言えば、日本酒を甘い辛いだけ区分するのは女性を美人と不美人にきっちり二分割にするような荒業にも思えるのです。(昨今の甘口=ダメ酒 を念頭に入れつつ)言われた女性が「あたな美人」「あなた不美人」といわれるよりは「目元が素敵だ」とか「心遣いが行き届いている」なんて細かな褒め言葉のほうが嬉しいですよね。


ならば、もうちょっとお酒の個性を豊かに表現してあげたらいかがでしょう。とはいっても、白桃の香りとか青りんごの香りとかアフターテイストが長いなんていうソムリエ然とした言い方も難しいですし、時として場を白けさせます。


だったらいかがでしょう。男性であれば女優や歌手にたとえるなんていうのは。


「一つ前のお酒が”ひまわり”の時のソフィア・ローレンだとすると、今度のこれは”サブリナ”の時のオードリー・ヘップバーンみたいじゃない?」とか。


「この酒、”渡良瀬橋”をうたってるあややで、次のこれって”黄昏のビキン”のちあきなおみみたい」


なんてね。


マニアックにお酒の知識をご披露するよりも話題の方向性も変わっていいかも・・・って思ったりするんですが。。。。どうでしょ。


実際、お座敷でもそんな風にお酒の話題を振ることも多々ある私なんであります。「甘い辛いなんて平凡です」というよりはずっとお客様受けがよろしいようで。。。