ジェームス・アイボリーは大好きな映画監督の一人。中でも「日の名残り」はアイボリーでなくては撮れない映画の一つです。先日、たまたまwowowowでの放映があって見始めると、最後まで惹きこまれてしまいました。これで三度目の「日の名残り」。


で、
その直後、本屋で見かけた、カズオ・イシグロの原作文庫本「日の名残り」迷うことなく手にとって読み始めました。


原作を超える映画はない・・・という持論通り、なんとも素晴らしい小説でありました。


が、しかし、原作が素晴らしいといって映画が見劣りすることが無いこれも数少ない例でしょう。本を読んでいて映画の登場人物が頭に浮かぶのは普段ですと、自分の想像力を妨げられるようで苦痛に感じるのに、映画でのアンソニー・ホプキンス エマ・トンプソンの演技があまりにも素晴らしものですから、小説を読みながら映画の情景が目に浮かぶのがなんとも心地いいです。


カズオ・イシグロ・・・もっと読んでみたい。