Anna Maria Jopek


気がついたら半年近くも新しいCDを購入していなかったことに気づきました。音楽を聴き始めて以来初めてのことかもしれません。


それだけ音楽への渇望感がなくなったのか、忙しすぎたのか、心のゆとりがなかったのか、音楽の求心力のほうが無かったのか、情報をこまめに仕入れていなかったのか。


久しぶりのCDはポーランドのディーヴァAnna Maria Jopek


音楽界を牽引するギタリスト Pat Methenyのプロデュースで世界デビュー・・・といってもすでに6-7年前のアルバムです。恥ずかしながら大好きなPat Methenyにも関わらずまったく知りませんでした。その辺が半年もCD購入が無いことにも繋がってしまいます。


Pat Methenyのプロデュースのディーヴァというとすぐに思い浮かぶのがイスラエル人のNoaです。Patとのアルバムで惹きこまれて以来機会があれば追いかけているシンガーです。


Noaのアルバム同様にPatの音楽性が全面にでている曲もあるのですが、全般に両者が出るところは出て、引くべきところは引くという、お互いを引き立てる心地よい関係が耳から伝わります。もちろんPatファンにはそそる一枚です。


Annaの歌声もたまらないのですが、私の心に響いたのはバックアップ・ミュージシャンのレベルの高さとセンスの良さ。全員がポーランド一級の音楽家たちらしいのですが、もちろん誰一人知る名前はありません。さすがはショパンを生んだ国。こういう民族性がステキな音楽を生み出すのですね。


静かに音を楽しみたい方には超お奨め。私は堀田善衛方丈記私記」を読みながら、度々読むのをやめて音楽に集中せざるをえませんでした。