昨日のワイン


田舎町の田舎料理屋のことですので、それなりのワインを置いているつもりでも毎日何本も良いワインが空くわけではありません。


昨日は二組のお客様にワインのご所望が。


一組目のお客様にお出ししたのが


ルノー・アントのムルソー1999
10年を越えた頃から熟成感のある甘みでたっぷりしたボリュームを感じるようになった素晴らしい白ワイン。

もう一つが同じくアルノー・アント ヴォルネイ プルミエ・クリュ レ・サントノ・デュ・ミリュー1997
ヴォルネーに感じる土っぽい味わいやタンニンは熟成の中にすっかり溶け込み今が様に飲み頃の赤ワイン。ここまで綺麗にしがったヴォルネイはコシュ・デリくらいしか知りません。白、赤ともにアルノー・アントでそろえられたのがアントファンとしては嬉しいラインアップです。



もう一組のお客様には


ローベル・シュビヨンのニュイ・サンジョルジュ レイ・カイユレ1996


シュビヨンはニュイの中では傑出した造り手です。1996年はいわずと知れた90年代を代表するビック・ビンテージ。なのに力強いゆえに適正な熟成にも時間がかかる印象があります。シュビヨンのニュイは一昨年くらいまでちっとも花開いてくれませんでした。「1996年なのに・・・・シュビヨンなのに・・・こんなもん?」と思い続けてやっと昨年くらいから爆発的な果実実と深い味わいにまとまりが出てきました。14年の熟成が必要・・・って長すぎ!まだかまだかと空け続けていたら気がついたらセラーに残りは後一本だけ。