遅ればせのお節その2


遅ればせのおせち料理をさらに。


私ン処の定番、長年必ずお重に入れているお料理に二色玉子があります。


二色の玉子の芯にアンコを入れていますので、三色玉子なのですが、二色または錦玉子などと呼びます。


北海道産の小豆の渋皮を除いた漉し餡にきざらと水を加えて40分〜一時間かけて練り上げてアンコを作ります。玉子はゆで卵にして黄身と白身を分けます。黄身は一回、白身は二回の裏ごしをかけて滑らかに仕上げ上白糖をまぜます。


黄身を紙の用に薄く均等にのばし、その上に白身、さらにアンコを棒状に伸ばしたものを芯にして巻き簾で巻き、蒸すこと30分。冷やして出来上がりです。


甘いものがご馳走であった頃の献立ではあるのですが、今でも私のお気に入りの献立の一つです。漉し餡に贅沢をするのが美味しく作るコツです。


この何年かは正月も二日から店を開く飲食店がとても増えてきました。今日も夕食時に郊外を車で走っていると、ファミリーレストランを中心にどこも満席です。デパートも二日の開店時の福袋の盛況ぶりはものすごいものらしく、一年中で一番デパートが込み合うのが正月二日三日になっているような気がします。


その代わりに、大晦日が静かです。


私の住む町は乾物屋、魚屋が多い街でしたので、子供の頃は大晦日ともなれば東京のアメ横顔負けというほどの混雑ぶりで、お正月三が日を自宅で過ごすための買出しでまさに「師走」がぴったりくる風情であったのですが、昨今は乾物屋への買い物客は極端に少なくて、飲食店もほとんどお休み、ゴーストタウンのようです。


この頃のように、大晦日までがあたふた忙しく、元旦から三日までは、お年始、初詣以外は自宅で静かに過ごすという時代ではなくなってきました。


正月休みは12月28日くらいから、30日までに元旦用の買い物は済ませ、大晦日元旦は自宅で過ごし、二日三日はお買い物。正月料理は下手をすると一日のみで二日からは外食へ。買い物も二日からはコンビニ、デパート、マーケットどこでも開いている。。。。。


31日1日が安息日・・・の様を呈するようになってきたのですね。


下手をすると元旦も飲食店、デパート、小売店の稼ぎ時、という風に変わってしまうかもしれません。法律で「正月の一日二日はお休みにしなさい」とでも決めないと消費天国の日本は収まらないかもしれませんね。