街の料理屋は生き残れるか?


仲間のふぐ料理屋さんが昨年秋に閉店し、年末にやはり仲間ですぐ近所の日本料理店が閉店しました。一軒おいてとなりに開店した中華料理店は20日でやめてしましました。


ふぐ料理屋さんは「浜松でふぐならこの店」と言われた店です。


日本料理店のほうも二十数年前、京都の有名料理店で修行された後開店したときには、当時もヨチヨチ歩きだった私など「あんな材料使ってみたい」「こんな華々しいお客に囲まれてみたい」と憧れた店でありました。


剥き物の勉強会でもご一緒していて、道端で出会うと冗談を言い合う先輩だったのですが、この厳しい時代を今の店で乗り切るのは難しかったようです。


個人の料理店が生き残るのは難しい時代になっていくのでしょうか。


今の若い方には馴染みのない「あらもの屋」さんは完璧に郊外ホームセンターに席巻されました。


街の八百屋魚屋は巨大スーパーに太刀打ちできなくて、市場の八百屋魚屋でさえ巨大スーパーに卸さなくてはやっていけません。


街の洋食屋さんはファミレスとって変わられ、街中ではほとんどなくなってしまいました。


寿司屋でさえ回転寿司だけが元気で、生き残れそうな個人店は限られた店だけになるかもしれません。街に一軒あるようなとうちゃんかあちゃんの寿司屋さんは皆大苦戦を強いられています。


日本料理店でも勢いがあるのは「オシャレ」な居酒屋さんと、コンセプト系の店、チェーン店だけです。


若い方々が好む店は、「お客様」を「顧客」とか「消費者」と考える店です。利潤の追求とお客様の満足・・・・・天秤にかけるまでもありません。


個人店の努力が足りないといえばそれまでですが、店を支持するとか愛するとか育てるとかいう言葉は死後になるかもしれません。


お得意様に「最近日記が愚痴っぽくない?」と言われたのはこういうことかぁ。。。。