濃いお客様


仕入れでいつも顔をあわせる有名お寿司屋さんが「○○さんが行きたいとおっしゃっているんですが、○○日カウンター席は空いていますか?」と


○○さんというのはちょっと離れた場所にある名前の知れたケーキ屋さんです。


そのケーキ屋さんのことはお客様から何度か美味しさを聞き、お土産でも頂戴している方です。


当日いざお見えいただくと、おそろいの三名が全員有名パティシエ。


冷や汗が出ます。


同業者や系列は違っても飲食業に携わるかたはよくお見えになるのですが、そろって名だたる方々というのは緊張します。「僕らは街の菓子屋ですからぁ」とおっしゃっても、半端な仕事はすぐに見透かせそうです。


さすがに食べながら三人でお話している内容はレベルが高くて、お互いが切磋琢磨している様子がよく分かります。食べ様も飲み様も作り手に対する気遣いがあります。


いつも思うことなのですが、人気のある有名店のご主人というのはやっぱり違うものです。自信に溢れているのに謙虚です。


ご飯までお出しして、最後に「今日はデザートのご用意はありません」といいたいくらいだったのですが、恥じ入りながら私のヨタヨタのデザートをお出しし、食後酒でなんとかごまかして終えていただきました。


店を出た後のお三人が語り合う批評を怖いもの見たさで聞いてみたい感じ。。。。