牛豚鳥


アメリカでのBSEが発覚してから以降、牛丼が大変である・・・・と連日ニュースが報道しています。


もう食べられないとあせる消費者が殺到することで、牛丼がメニューからなくなる日が早まり、昨日はあるチェーン店でついに牛丼が発売停止になりました。


さらに鳥インフルエンザで鶏も大変。


牛丼屋でも「鶏でいこう」というチェーン店は踏んだり蹴ったりで、こんどは豚丼に角煮丼、豚肉の値段が徐々に上がっています。


昨年やんばる島豚に出会って、これで豚肉も積極的に使えると思っていたのに、豚肉市場までおかしくなってしまうのではないかと不安が広がります。まっ、私ン処で使うような素材はチェーン店には関係ないのかもしれませんが、ここまでくると次に何が起こるのか予測は不可能です。


たまたま先日の深夜勉強会のお題は「豚肉」でした。近隣の養豚業者と精肉店が見え、「こだわり」の丹精込めた豚肉を紹介してくださり、中華料理の若手のホープが様々な部位を使って調理方法を披露してくれました。


料理のバリエーションの豊かさは抜群で、中華料理の豚肉としては充分使える素材なのですが、今私ン処で即使いたいか?・・・・というと今ひとつインパクトに欠けます。


魚はもちろん野菜も産地や生産者まで特定して使うことができるようになって、肉類も徐々にいいルートができ始めている中で、「地元」の業者が「こだわり」の品物を作ってくれることはありがたいことなのですが、私にとっては「地元」であるありがたさも「こだわり」も、品質そのものに反映されなければ意味がありません。


今の流通ルートであれば、沖縄でもスペインでもフランスでも素材そのものに力があることのほうが「地元」であることよりも大事です。もちろん「地元」の密な関係の生産者が、最上の品物を作ってくれていることがベストではあるのですが。


お話を伺うと意欲に溢れた方だけにこれからの精進に期待したいと思います。


牛丼に変わってチェーン店でメニューに現れた角煮丼って、私ン処のサービスランチの「やんばる島豚のとろとろ角煮丼」に比べてどんなんだろう??食べてみなくちゃね。