土瓶

clementia2004-01-07



新作の土瓶が出来上がってきました。


今回も村木律夫さんにお願いをして焼いていただいたものです。これで村木さんの土瓶は三回目です。


これまで使っていた土瓶が欠けてきたり割れたりしたものですから、その修理もお願いしました。


右後が一部金接ぎをして直ってきたもの。私のように接着剤とパール粉を使ったものではなくて漆と本金をつかった金接ぎです。


左手前が新作です。


どっしりした感じがいいでしょ。太い蔓も探し回って見つけていただきました。


土瓶はどのお客様にも必ず使う器で、毎回お目見えするものです。吉兆さんのように土瓶急須まで行く度に変わるような超高級店ではありませんので、飽きの来ない、押し出しが強くなくてしっとり場に馴染むものでなくてはなりません。


ところが器屋さんにはなかなか気に入る物がありません。量産品でもお金を出せばいいものが手に入る・・・・というわけではないのです。


というわけで、作家さんにお願いするしかないのですね。


村木さんにはご飯茶碗の試作もお願いをしました。ご飯のときのセットが、同じ作家で落ち着いた雰囲気が出てくれればいいな。