談春さん


地方都市で落語を生で聞く機会は絶望的に少ないのです。


一ヶ月に一回くらいは落語会があるのですが、日曜日でなければほぼ無理。生で落語を聴くのは十年近く前の小三治さん以来です。


しかも立川談春さん。


CDで「九州吹き返し」「芝浜」の強力な録音を聞いて以来「いつかはきっと」と思っていた極めつけの注目株です。昨年の10月くらいにチケットを購入してからずっとずっと楽しみにしていました。談春さんが聴けるな静岡まで車を飛ばすくらいなんでもない距離です。


思ったとおり、談春さんの噺はもうとんでもなく素晴らしい。独演会ですからまくらも10分くらいじっくりと、始まった噺は「替り目」 中入りのあとは「妾馬(めかうま)」 機会があれば何度でも通いたい噺家さんです。この人と同時代を生きて行けると思うだけでも幸せになれます。



が、
そんなに素晴らしい噺の間になんと居眠りをしてしまったのです。この二三日仕事の都合で睡眠時間が少なかったうえに、独演会は私がいつも昼寝の時間に当てている丁度その時、どんなに面白い映画を見ていても自動的に眠気が襲ってくるように身体が反応してしまう時間であったのです。ああ、なんて失礼なヤツでしょう、私。もう一回リセットして聴きたいです談春さん。