やっぱり志ん朝さん


昨日桂南光さんの「上燗屋」が見事である・・・と書きました。「上燗屋」は酔っ払いをいかに演じるかの芸で、古くは可楽の「本当に飲んでるんじゃないか」と思うほどリアルな酔っ払いがすぐに思い浮かんだりします。


で、
昨夜ウオーキング中に聞いたのが、志ん朝さんの「二番煎じ」


特に酔っ払いモノを比べるつもりもなく、「二番煎じ」がどんな噺だったかもはっきりとしないまま聞いてみると、これが冬の夜回りをする町内仲間の酔っ払い噺で、出てくる数人の酔っ払いを鮮やかに演じ分ける志ん朝さんの語り口は、昨日書いた南光さんの上を行く見事さ。噺は自体はそれほどの盛り上がりがあるわけでもないのに、噺家の芸達者ぶりが堪能できます。志ん朝さんの天才はここでもくっきり現れます。やっぱり私には志ん朝さんがスタンダードになってしまうのです。