立川談笑さん


podcastで聞いた立川談笑さんの落語「イラサリマケー」と「シャブ浜」


東京にいないとどうしても独演会とCDでしか落語に触れる機会がありません。必然的に聞くのは古典にシフトし、中でも大ネタ志向になりがちです。志ん朝さん命になってしまっていたら「イラサリマケー」なんて絶対に触れることのないネタなのです。これがもう腹を抱えるオモシロさ。TVで流行りの若手漫才コントの数十倍笑えます。しかしこう言う下ネタ付き小ネタは絶対に後世に伝わることはないのでしょうねぇ。聞いておいてよかった。車の中でひとり大声で笑っている私を見た隣の車線のオトーサンは見なかったフリをしていました。


「シャブ浜」はもちろん名作「芝浜」の創作。酒に溺れる魚屋がシャブ中毒の元暴走族トラック運転手になり、浜で拾った50両が公園でみつけたジュラルミンケースの4000万円になります。そのまま変換しているだけでなく、今時にシフトした分さらに創作を加えて最後はちゃんと泣かせます。まだお披露目するのは三回目というこのネタも多分CD化されて語り継がれることはないかもしれませんが、ふつーーーの落語家のふつーーーの「芝浜」の三倍面白い。


podcast落語、マメにチェックしなくては。