志ん朝〜鰆
古今亭志ん朝が亡くなりました。
特別な落語ファンではありません。
そんな私が聞いても、志ん朝の落語は凄みありました。
車で遠出をしようという時に、弟のカセットを借りて聞いた「芝浜」は圧巻でした。
話芸などという言葉ではくくりきれないほど、端正で情感に満ち溢れ、はぐくまれてきた「血」を感じる素性の確かさがありました。
聞き終わった時、誰もが「いいなぁぁ」と口にしてしまいそうな説得力。
父親とも兄とも異なる芸域を極めた名人の域に達していた落語家なんでしょう。
TVやFMでこまめにエアチェックをしていこう・・・・と思ってみても案外メディアには頻繁には登場しないまま今に至ってしまいました。
同時代を生き歴史を刻んだ芸人の軌跡をこれからたどって見よう思います。
秋になると鰆が美味しくなります。
魚偏に春と書きますが、旬は春と秋の両方です。鯛と同じですね。
スーパーに出まわる物の多くは冷凍物ですが、秋になると生の鮮度のいい鰆も出てきます。
身が少し透き通ってみえる鰆があったら買ってきて「幽庵焼き」にしてみましょう。
漬け地
濃い口醤油:味醂:酒=1:1:1(簡単)
に柚子の輪切りを浮かべます。(香り付け)
その漬け地に鰆をつけること30分、あとは焼くだけです。
秋を感じさせてくれる味の焼き物です。お試しを。