寝床

落語「寝床」が何で「寝床」なのか?古今亭志ん朝さんのサゲで初めて知りました。素人はこれだから・・・・と思われる落語通の皆さん、そう、素人はこんなもんなのです。


誰もいなくなった調理場で一人包丁を研ぎながら、新しく購入したCD志ん朝「寝床」を聞きながら悦に入っていました。


大店(オオダナ)の旦那芸、義太夫のお披露目の苦痛から逃れるために右往左往する長屋の店子達、店の従業員たちのお話は、こんな素人の私でもいろんな落語家さんたちのヴァージョンを聞いています。


が、
これほどいいテンポ、流れのある語り口は初めてでした。こういうのを「いい調子」って言うんでしょうねぇ。中身を知っている話にこれほどワクワクしてしまうというのは、本当に話に力があるということなんでしょう。


音楽を聴くように何度も何度も聞く落語家さんは、志ん朝さんだけでいい・・・・というのは正解のような気がします。古典が古典である理由がはっきりと理解できます。