縁のない後輩〜若い時代の接点

恩田陸さん直木賞受賞おめでとう。 単行本を買ったのは久しぶり。 蔵書を増やさないことを決意して、読書を図書館頼りにして以降、繰り返し読むことがないと判断する本以外は買わないと決めていました。 が 大学、音楽クラブの後輩のめでたい本は買わざるを…

 日本語の問題

日本国語大辞典 第二版 全13巻+別巻1冊出版社/メーカー: 小学館発売日: 2003/01/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る畦塗 石蓴 青饅 碇草 などという言葉をご存じでしょうか? 私は全く知りませんでした。 本はそこそこ読む方ですが、netで記事を…

 『沈黙‐サイレンス‐』

原作を超えた映画に出会うことはまれです。 文学としての密度が高いほど、2時間の短い時間でそれを表現し超えていくことは至難の業なのです。 漫画ではありますが、「この世界の片隅に」は原作を超えた・・・というよりも、原作を踏まえた上で、さらに豊かな…

 カウンター席の効用

個室カウンター席とお客様に説明しても雰囲気まではなかなか理解していただけません。 カウンターと言えば、調理する板前を目の前に、5-10人くらいが横並びで同席する姿以外想像できないかもしれません。 「カウンターなのに個室?」 普通そういう疑問が起き…

 新年の心構え・・・って

年が明けて「今年こそ」とか「今年の目標」を掲げる方が多いのが新年です。 が、 もうやめます。 というか、そんな「やめます」などという宣言をするまでもなく、もう長いこと目標を立てることなどなくなりました。 元来物覚えが悪いのに加えて、老人力がま…

 お節料理

今年もそろそろお節料理の仕込みに入ります。 この地では私の店が料理店販売の最初の店であったと祖父から聞いてきました。 以来、祖父から父 父から私へとうけついている料理 変革している料理様々なのですが、変わらないのはすべて自分で作るってこと。 「…

 少数派

ボージョレヌーボ 店では20年で二本くらい使っただけです。ほぼ興味ありません。とはいっても、ボージョレヌーボ生産量の40数パーセントが日本で消費されるそうで、「ワインはヌーボの時だけ飲む」というワイン人口もものすごく多いというのがこの国の実態な…

 リース

山の幸をたっぷり頂戴している佐久間町 藤本さんが、年末に向けて大きなリースを造ってきてくださいました。 山を巡って花を摘み 蔦をを取り 乾燥させ すべて手作りのリースです。 店に入ったときに心が華やぎます。いいでしょ。

 極上日本酒の会

立派なお値段の日本酒という何が思い浮かびますか? 黒龍 石田屋 仁左衛門 磯自慢純米大吟醸35 梵 菊姫菊理姫 獺祭その先へ 日本酒好きでしたら飲んだ経験をちょっと自慢したいお酒の部類にはいるのでしょうか。ワインでいえば「ロマネコンティ飲んだことあ…

 行列のできるラーメン店

行列に並んでまで食べたいと思う料理はあまりありません。 できれば、予約をして席を確保し、ゆったりと食事をする方がずっと好きです。 なのに、何年かぶりで1時間の行列に耐えてラーメンを食べてきました。 十分に美味しい、一生懸命作られたラーメンには…

 おせち料理の受付始めました

今年もおせち料理のご用意をいたします。 注文フォームを立ち上げました。 ご注文をお待ちしております。

 信頼関係は地産地消を越える

「親方、これ、たぶん手に入る鯖のベストの何本かだと思います」 三浦半島松輪の鯖です。 惚れ惚れする鯖であることは重々承知していたのですが、毎回いただいている鯖は松輪で捕れる鯖の中でも選りすぐり、この地へ送られてくる何本かのベストでした。 松輪…

 極上酒ばかりの日本酒の会

11月7日(月) 日本酒の会のお知らせめったにないお酒の勢揃いです。是非ご参加ください

 直虎酒と極上酒を飲み尽くす会

来る11月7日(月) 来年大河ドラマで放映される「直虎」にちなんだお酒 純米大吟醸「直虎」が発表されます。 弁いちでも加盟する浜松料理組合でのイベントとしてこの日本酒「直虎」を扱わせていただきますが、これだけでは「弁いち」らしくない・・・というこ…

 断捨離・・・ではない。

50代半ばを過ぎてから、趣味のモノをため込むことに興味がなくなりました。 たとえば本、たとえば音源、たとえば映像。 ため込んだ本 カセットテープ VHS CD LD DVD 繰り返して読んだり聴いたり観たりするものは多くはないことに気づいたのです。 たとえばあ…

 富山旅行

フレンチ”L'evo" 谷口シェフの料理は、現代のフレンチの突先を走っている皿の連続でした。 地元の食材を掘り起こし、ともに育むことから始まり、工芸の街であることを活かした器やテーブルまで、地方性を最大限に活かしています。 地産地消なら地方の名店は…

 四年ぶりの夏休み

四年ぶりに夏休みをとりました。 とはいっても、定休日をはさんで三日間だけ。 子供達がみな東京で社会人になって、家族旅行の必要がなくなり、休みといっても夏の暇な時期、お客様の予約が入っていない月曜日あたりを休んで連休を取るくらいでお茶を濁すの…

 ポリシー

友人の料理店で、予約のお客様が「鰹の刺身を用意して欲しい」とおっしゃったのだそうです。 「鰹は初鰹の時だけ使わせていただいています。この時期は使わないんですよぉ」と対応すると 「生意気だ」と言い放たれ、予約はキャンセルになったのだそうです。 …

 ライバルから憧れへ

豊橋フラスカティさんへ伺ってきました。 定休日が同じ日曜日で、この数年なかなか伺う機会を見つけられませんでした。 お客様に「お薦めのレストランは?」と訊かれたとき、半径70km範囲内ならば一番にあげるのは間違いなくこの店です。 料理はシェフ榊原さ…

 行列の秘密?

この夏も「ほろ酔い祭り」が開催されました。一週間前のことです。 知名度の低い小さな料理屋の割りには、毎回そこそこご支持をいただいていて、お席にご案内するまでにお待ちいただくこともたびたびありました。 ところが今年は、どうしたことでしょう、今…

 動画素材

春に信頼しているカメラマンさんと一緒に動画を撮影しました。 料理動画を撮っていただくことも初めて。 カメラマンもスチールの専門家ですので動画は初めてなのですが、丸一日かけて何本かを撮りました。 弁いちwebサイトには、さらに修正を加えてPR用に載…

シンクロの秘密

tv

オリンピックが近づいてきて、「ああ、また日本のメディアの偏向した取材にイライラする時期がやってきた」と思ってしまいます。 オリンピックだけでなく、例えば、MLBでもイチローが何本ヒットを打ったかは再三取り上げても、マリーンズにはどんな選手がい…

 二度目三度目

映画「ドクトル ジバゴ」を映画館で観てきました。 三度目です。とは言っても、大画面で見るのは初めて。 もっとも好きな監督の一人、デイビット・リーン作品とはいえリアルタイムのロードショーで見たのは「インドへの道」だけ(生まれるのが遅すぎました)…

 バンビ

もう25年以上前、力のある若手フレンチシェフのお店で「今度 蝦夷鹿のバンビが手に入るんですよぉ。是非お越しになってください」とお誘いを受けたがありました。 田舎町の日本料理店では蝦夷鹿でさえ夢のような食材でした。 ところが長い時間を経て、蝦夷鹿…

 生き物である日本酒

酒造りが杜氏の経験値 職人技だけに頼っていた戦争前の時代、酵母の働きは科学的に解明さてれてはいませんでした。 原材料の米も地元のものだけを使い、出来高は天候に左右され、品質が安定的ではなかったはずです。 不確定な要素たっぷりの中、うまい酒を造…

 日本ワインの奇跡

サントリー シャトー・リオン・ノーブル1975 お得意様が持ち込まれたワインです。 1975は私がお酒の飲める年齢になった頃。当時の状況は肌で理解しています。 この頃、日本人が通常飲んでいたのは瓶ビールと熱燗。ワインブームはもちろん、焼酎でさ…

FB TW ではすでに話題にしましたが、 ”「予約の取れない店」が3年で閉店に追い込まれる理由” という記事がありました。 実際、私の店のお隣のビルには、18年で五軒のテナント(主に飲食店)が入りましたが、これまでオーナー 店長が変わらない店は一軒もあり…

 全国新酒鑑評会を飲む 日本酒の会 お知らせ

もうすぐ結果発表がある全国新酒鑑評会 出品酒が集まりました。 出品するそのままの状態で、発表前にこれだけの日本酒が集まったのは店的には初めてのことです。 上喜元 東一 松の司 土佐しらぎく あぶくま 三井の寿 墨乃江 天狗舞 雨後の月 播州一献 美丈夫…

 これ以上はない幸せな一日

先日、学生時代に所属したアマチュアバンドの60周年記念コンサートがあって、20年ぶりの演奏のためにリハビリを開始したことを書きました。 実際には楽器を手にできたのは2週間ほどでした。 ウッドベースを弾くための握力が激しく衰えて、10分と引き続けるこ…

 戦前の仕出し屋

NHK朝ドラ 「とと姉ちゃん」は出だしが地元浜松。 東京に移って家族が働くのは深川の仕出屋ということで、自身に関わりがあることには自然に目がいきます。 仕出屋のディテイルは見事です。 タイル張りの水回りに板張りの調理場、コンロ(たぶんコークスのは…