読書

備忘録として

本屋に未読の話題作(ずいぶん昔も含めて)の文庫がたっぷりと。買い過ぎないようにしつつ。 「警官の血」佐々木譲 :「制服警官」以来の佐々木作品 白石一文を二作読んだ後ですしね。 「重力ピエロ」伊坂幸太郎 :「ラッシュライフ」で伊坂作品の重しがとれ…

本棚整理

読み終えた本、棚から出したままのCDがたまりにたまって積み上げられていたのを昨日の休憩時間のちょっと整理をしました。全体の何分の一か・・・くらいですが。 まずは新たに本を詰め込むスペースを確保しないといけないと思って、処分するべきものには大鉈…

備忘録として

「黒澤明という時代」小林信彦 「三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年」三谷幸喜 「一言半句の戦場」開高健 「アンリ・カルティエ=ブレッソン」 「ほかならぬ人へ」白石一文 ”STATIONERY HACKS! ”土橋正 小山龍介 「孤高のグルメ」久住昌之 谷口ジロー 正…

 備忘録として

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」:どこかに単行本で買ってあったはずなのに見つからずにbookoffで。 中沢けい「楽隊のうさぎ」 齋藤美奈子「文章読本さん江」 西原理恵子鴨志田譲「どこまでも アジアパー伝」 藤沢周平「日暮れ竹河岸」 山田風太郎「戦中不戦日…

 備忘録として

ル・コルビジェ「小さな家」 和田哲哉「文房具の足し算」 ワクサカソウヘイ「中学生はコーヒー牛乳でテンション上がる」 うっかり記録を忘れてしまう読書備忘録。この三冊の前に何を読んでいたのかさえすぐには思い出せないというほど健忘症は進行しています…

開高健

BS「週刊ブックレビュー」は開高健さん没後20周年の特集でした。 20代のころ、「開高健さんと堀田善衛さんだけあれば他に本はいらない」と思ってしまうほど傾倒していた作家です。以後亡くなるまでずっと読み続け、今でも折にふれては読み返します。 こ…

海松

HOW TO本やビジネス書の類を読むことはめったにないのですが、以前に紹介した平野啓一郎さんの「本の読み方 スロー・リーディングの実践」を読んで以降、本を読むことに焦らなくなりました。どっちみち残りの人生読める本の数は知れたものなのですから、一冊…

遅読のすすめ

HOW TO本の新書なんぞ小馬鹿にしていたのですが、平野啓一郎さんの「本の読み方 スロー・リーディングの実践」はつい手に取ってしまいました。 なにしろ手も足も出なかったの「葬送」作者が「本は丹念に読め」「できれば再読 再再読しろ」「小説家に速読家な…

備忘録として

ご多分にもれず、この何年かは本の購入の8割はネットでの注文になってしまっていて、本屋で本をさがすのは一か月に一回あるかないかです。新刊本、しかも売れ筋本でなければTSUTAYAみたいな場所では見つけることも不可能なわけで、せっかく店から歩いて3分…

「少年譜」

伊集院静は少々のエッセイと「乳房」くらいしか読んでいなかったのですが、 「少年譜」にしみじみと感動しました。 こういう秀作を読み終えた後、大きく深呼吸をすると体中に幸福感が満たされるような気持ちになります。

黒田恭一さん

休日、図書館に借りていた「ブライヅヘッド再び」を返却しに出かけながら、「そうだ、亡くなった黒田恭一さんの本はあるんだろうか?」と探してみると、書棚には5−6冊が。未読と思われる二冊を借りて自宅で読み始めると、両方とも二十年も前に読んでいまし…

備忘録として

フィリップ・フォレスト「さりながら」 中野京子「怖い絵」 北方謙三「望郷の道」 水村早苗「日本語が亡びるとき」 萩 耿介「松林図屏風」 新井満「自由訳 般若心経」 萩 耿介「松林図屏風」 山本兼一「利休にたずねよ」を読んだすぐに後でしたので、より興…

青春小説

「渾身」で語り口の巧みさを知った川上健一さん。 「旅ステージ」に続いて、名作の呼び声高い「翼はいつまでも」 気恥ずかしいほどの青春真っ只中小説ながら、ページをめくる手が止まらなくて、休日一日で読了。 なにをやってもさえない中学生の主人公が、雷…

幕末史

週刊ブックレビューで清水義範さんがお薦めしていた半藤一利さんの「幕末史」 選者たちの話を聞いている内にどんどんそそられるその内容。早く読みたくてamazonではなく本屋へ駆け込みました。 徳川家康像を山岡荘八で決め込んでしまい、坂本龍馬像を司馬遼…

本のカバー

銀行でパラパラめくっていた雑誌で読んだ椎名誠さんの文章、「どうして日本では書店のレジで”カバーをしますか?”って聞くんだろう? 本にカバーなんていらないのに」と。 確かに どうしてカバーが必要なんでしょう? 汚れないため? で、読んだあと売るため…

川上健一「渾身」

ヒッピームーブメント盛んな頃、インドの木賃宿で日本語の活字に飢えていた若者が、その宿で読みまわされていた山本周五郎「さぶ」のページをめくったとき、最初の二行を読んだだけであふれる涙を抑えることができなかった・・・・と書いていたのは、確かア…

料理人必読

直木賞をとる以前にお得意様からお奨めしていただいていた山本兼一「利休にたずねよ」 料理人必読の書です。 美意識とは何かをこの本では理解はできなくても一端を感じることができます。 茶の湯を経験することなく取材だけでここまで書き上げたとしたら、そ…

禁断の

とうとう北方謙三版「水滸伝」に手を伸ばしてしまいました。 本屋で文庫に伸びる手を「ああ、だめ!だめだめ!」と思いつつ、買ってしまった第一巻。 当然のようにあっという間に読み進みます。文庫版は19巻、そのままいいようにのめりこむと私の読書ペース…

備忘録として

11月末から12月にかけて 重松清「定年コジラ」 柳田邦男「妻についた三つの大ウソ」 東野圭吾「ダイイング・アイ」 橋本治「蝶のゆくえ」:ブックオフで見かけて 吉村昭「戦艦武蔵」:初吉村作品 BS「私の一冊 日本の100冊」で最相葉月さんの絶賛を聞いて早…

斎藤美奈子さんの啓示

その言葉に耳を傾けたくなる数少ない書評家斎藤美奈子さんの「文芸誤報」の冒頭「文学作品を10倍楽しく読む法」に激しくうなずきました。 なかでも特に。。。 曰く ☆小説に教訓を求めるな。 小説は道徳の教科書でも人生読本でもありません。学校教育の悪し…

巨星落つ

加藤周一さんが亡くなりました。 20-30代にかけて常に私の傍らには加藤さんの全集が置かれていました。読んでいることの30%も理解できないのに、知の巨人加藤周一が側にあるだけで精神を常に浄化していられるような気がしていたのです。 最初はもちろん「羊…

修行時代

備忘録として

先週中くらいから風邪気味で(更新に合間が空いたのはそのせいです)早めに布団にもぐったというのに、「ちょっとだけ」と読み始めた湊かなえ「告白」 がとてつもなく面白くて、頭は朦朧とし始めているのに一章を読み終えなければ本を閉じることができません…

ご近所さんの底力

近所のブティックのオーナーは普通にご近所付き合いをするくらいの関係です。 今日、町内の回覧物をもって伺うと店の片隅で何かを書き付けています。見るとそれはフランス語。 「えーーー!フランス語なさるんですかぁ」「いえいえ、ちょっと興味があるだけ…

備忘録として

宮部みゆき「楽園」 名作「模倣犯」の続編。「続」と呼んでは申し訳ない力作。信頼している書評に書かれていてハタと手をうったのは、宮部さんの市井の人々の描写力の見事なこと。分厚い上下刊があっという間に終わってしまいます。 城戸久枝「あの戦争から…

海を見ていた。 そんな休日。 で、 DVDで「つぐない」 イギリス映画の醍醐味 と、 東野圭吾「流星の絆」 やっぱり読み始めたら止められなくて一気に読了。

備忘録として

「国富論」原丈人 たまたまリーマン・ブラザース破綻の時にジャスト・イン・タイムで読んでいたので論調にも信憑性が増します。もともとグローバリズムに乗っかった利益最優先主義には大いに疑問を感じていましたので面白く読みました。 「私の中の日本軍」…

司馬遼太郎

たまたま大河ドラマ「篤姫」を見ていて、自分が西郷隆盛や大久保利通のことを全く知らないことに気がつきました。 海音寺潮五郎か司馬遼太郎でも読んでみようか・・・と本棚を探してみても、確かあったはずの父の「翔ぶが如く」が見つかりません。父の生前、…

備忘録として

「憲法とは何か」(長谷部 恭男著)と「贖罪」(イアン・マキューアン著)を読むのに時間がかかりすぎて、二冊だけのために二週間以上もかかってしまっていたのに、お口直しに・・・と読み始めた「天才伝説 横山やすし 」(小林信彦著)が興味深くて一気に。…