青春小説


「渾身」で語り口の巧みさを知った川上健一さん。


「旅ステージ」に続いて、名作の呼び声高い「翼はいつまでも」 気恥ずかしいほどの青春真っ只中小説ながら、ページをめくる手が止まらなくて、休日一日で読了。


なにをやってもさえない中学生の主人公が、雷に打たれるようにビートルズに感動したことで人生に劇的な変化が。


自分の中学時代を振り返ると、思い出をどう美しく飾り立ててもこんな素敵な出会いと変化があるわけもなく、ひたすら「はぁぁ」と溜息をつきながら読み進んだのであります。しかし、青春は美しい。