料理人の腕組み


私にもっとも似合わない料理人写真は、あの腕組みをしてにらみつけるようなポーズ。


自信満々の料理人ならまだしも、私にはあのポーズほど自身にほど遠いものはないと思っています。


できれば、手を前にして、いつでもお辞儀ができるポーズが一番私らしい、いえ、できれば「工事中ご迷惑をおかけします」のイラストのようにお辞儀をして顔が見えないくらいがちょうどいいのです。なにしろ普段から米搗きバッタのようにペコペコ頭をさげてばかりいるのですから。


ところが先日、とうとう腕組みポーズ強制の写真撮りがありました。


2月から一ヶ月間、街中の料理店が集まるキャンペーンにお誘いがあって(断れない方からのお誘いでもあって)料理の写真と共に料理人全員が腕組みをして写るってわけです。


「できれば私はご遠慮を・・・」というお願いも聞き入れられず、「全員同じポーズで」「真剣に取り組んでますって意味で」とかいうお話で撮影がありました。


キャンペーンの期間は\5250で食事ができます(前日予約のみ) 普段ではあり得ない値段ですが、腕組みもあり得ない・・・というわけで(意味がわかりませんけど)、特別な期間がもうちょっとで始まります。


しかし、あの腕組み、進んでポージングする料理人っているんでしょうか?はて?