サインペン
FBで知ったある方のブログに、ある飲食店で感じた違和感について書かれていました。
料理も美味しいし、お酒も納得・・・なのにと、思い巡らせてみたそうです。
具体的にはこんな風であったと
1)ゴージャスな内装なのにエントランスの横に段ボールが詰み上がっている
2)一人、おっちょこちょいでグラスやカップをがちゃがちゃ落とすスタッフがいる
3)他の人がそのスタッフの一挙一動を睨むように観察している
4)ワインが売りなのに、ワインの説明が皆無
5)同じシャンパンを頼んだのに、そのつどグラスが違う
6)動線が悪くて、スタッフ同士が何度もぶつかっている
7)客席から、レジの裏側とコードが丸見え
8)お会計をする場所に、席図がセロテープで貼られていて、かつボロボロ
9)カードにサインさせるボールペーンが100円ボールペンでかつインクでない
10)レジ周りにクレジットカードの控えが散乱してる
あいたたたた。
飲食店を生業とする人間にはちょっとうっかりしでかしてしまいそうな内容ばかりです。
以前にもこの日記に書いたことがあるのですが、お客様にビールケースが見えるような店にはしたくない、とか、廊下の隅のゴミが目に入ってはならない・・・などというのと同じ類いの問題です。
料理は美味しい、お酒もそれなり、サービスは当たり触らず・・・なのに。。。の「なのに」の集積がお客様の居心地を悪くするのです。
本来、料理お酒は美味しくて当たり前なのが料理店と考えなくてはなりません。細かな気配り、細部への目配りができるかどうかは、日々の緊張感の積み重ねによります。
たぶんここに挙げられているような問題点は店的にはクリアできているのではないかと思うのですが、(9)のボールペン問題
お客様のサイン用のボールペンにはこのあたりの5本を用意しています。
日常使いには使い捨ててもいいようなペンを使っていそうな方には「三菱ジェットストリーム」
「あれ?安そうなペンなのに何?この書き心地」と思っていただければ吉。
お客様との会話に持ち物への美意識とかデザインの美しさへの思い入れを感じた方には「デルタ ドルチェビータ」
「これ、きれいだねぇ」と言っていただければ最高。
50代以上の男性でモノへのこだわりがありそうな方には「モンブラン」か「ペリカン」
「あっ、僕もモンチャン愛用です」という方もいます。
特に何も思い入れを持ちそうもないフラットな方には「ラミー」
と使い分けています。
こんなことにも店の心入れが現れるといいな・・・というのは嘘、ただの私的道楽です。
でも、そんな処から話題が広がったり、次に続くきっかけができることがあるのも事実です。