加糖味いちじく


九月に入るとかならず使うのが無花果(いちじく)


定番の無花果のコンポートサワークリーム鋳込みを楽しみにしてくださるお客様もたくさんいらっしゃるのですが、さらに美味しいなにか・・・とじたばたしている8月末、加藤農園さんのいちじくのことを知りました。


車で40-50分のところでもあるし、一度お伺いしなくてはと連絡をいれて尋ねてみると、作っていらっしゃるのは妙齢女性。ひとりで100本の木を管理していらっしゃいました。




聞けば、ある農家さんが高齢を理由に希少な苗木を一本譲り受け、10年かけて増やしていったのだそうです。無花果というと、裏庭に伸び放題になった木を思い浮かべますが、ここでは木を低く抑え、横にのばすようにして育てていらっしゃいます。


小粒のそのいちじくはいただいてみると、糖度がとても高くて旨みの凝縮感が素晴らしい。皮が薄いので剥かずに食べてもまったく違和感がありません。まるで下手な調理を拒むかのように素材そのものが美味しさを主張しています。一般のいちじくとは種類も異なる希少種らしく、他での栽培の例を知りません。





近くにこんな食材があったとは。まさに地産地消の恩恵を受けられるシロモンでありました。



さて、どうやってお客様に提供しましょ。