手間仕事


先日杜屋に頂戴した山ほうずきのジャム



鬼無里(長野県長野市鬼無里村)に自生している食用ほおずきをジャムにしたものです。優しい甘さが美味しい山ほうずきをジャムにするのはひたすら手間仕事を惜しまないこと。経済効率を優先するメーカーが手を出すジャムではありません。杜屋さんならではの手仕事の逸品。フルムダンベール(青カビチーズ)につけて食べたらうっとりする美味しさ。



 
こちらは初めてお付き合いする滝浪さんの山椒。



大井川の上流 井川から送られてきました。


鰻屋さんで粉山椒を見かけることはあっても、実の状態で見かけることはあまりないと思います。乾燥の山椒といえば、市販の粉山椒か、中国産の実山椒をすり鉢ですりつぶして使うくらいであったのですが、15年くらい前に「国産」の山椒が遠くの食材屋さんから手に入るようになってはいました。


ところが今回ひょんなことからご紹介をいただき、いただいたこの山椒はもちろん国産・・・というか、静岡産。しかも無農薬。無農薬にこだわる方ではありませんが、作る方採取する方が見える食材は私ン処の大切な要件です。添えられたお手紙 mailを拝見するだけで滝浪さんのお人柄が見え、安心して使うことができそうです。


15年前、「国産」をみつけただけで大喜びであった時代をへて、net以前、食材を探すための情報に飢えていた時代を思い返すと隔世の感があります。板前日記で料理に対する心構えを書き連ねているうちに、向うから気持ちの入った食材がやってきてくれる今、地道な情報発信が真面目な手仕事を呼び込んでくれるインターネットのありがたい側面です。