B級グルメ


食べることに関してはものすごく了見が狭い私ですので、そんな心のゆとりがないヤツのほざきごととして聞いていただきたいのですが、地方都市のB級グルメというのに今ひとつ乗り切れません。


というか、二歩も三歩も引いた遠いところのお話としてしか見えません。


地方だからB級に甘んじなくては町おこしができない風潮がまずヤです。首都圏には一級料理が集まり、田舎町に出かけたときにはB級?単なる田舎もんのひがみにも聞こえるかもしれませんが、田舎だから・・・と割り切ったところでお祭り騒ぎをというのがなじめないのです。


先日高名なフードライターに「郷土料理 受け継がれる地方の家庭料理はなにかありませんか?」とご質問をいただいて、改めて考えてみると魯山人の昭和初期に地方の有名料亭の子息を郷土料理とともに星ヶ丘茶寮に招聘した時代のように、まだ世の中では知られていない郷土料理が各地に存在する時代ははるか昔に終わってしまっています。郷土料理を売りできなければ、創作したB級グルメで・・・とはいっても、漁村農村と乖離したB級グルメにおいそれとヒット作が生まれるはずもなく、単価が安く、ましてや付け焼き刃の創作にうなるような美味しい料理ができるはずもありません。


しかも、あの白い使い捨て容器とパイプ椅子。


田舎もんにはB級だけをまかせておけ。美味しいもんは大都会で。


デフレの時代とはいえ、もうそろそろこのブーム終わらないかな?と密かに思っている私です。地方にだってお金をちゃんと出して美味しいものがあるんですよぉ。