自分の店だけ・・・ってのはありえない
この不況の中、連日連夜満席がずっと続いているという料理店は、全国を見渡しても多くはありません。
たとえ繁盛している店でも波は必ずあるはずで、忙しい店は忙しい店なりに少しでも客足が鈍ると不安に陥るものなのです。
二日暇な日があれば、明日は大丈夫か?とハラハラし、一週間 一ヶ月の単位で売上が落ちると、もしかしたら何か悪い噂でも流れているのでは?とか、ウチだけ暇なんではなかろうか?と頭を悩ませます。
私ん処なんぞ、なまじ長く営業している分「固定客がついているから安泰」などと思われてしまうこともあるのですが、上記のような不安をいつもずっとずっと抱えつつ90年という歳月が流れてきたのです。
暇になると、必ず「ウチだけ?」「明日からもずっとこれが続いて閉店?」 これってどんな老舗でも、どんな繁盛店でも必ずどこかでぶち当たります。
しかしながら、多くの場合「ウチだけ暇」も「ウチだけ忙しい」もないのです。
仕事の関係で近隣の多くの料理店での月ごとのおおざっぱな売上の推移を覗く機会がありました。そうしてみると、好調な月は皆そろって好調で、暇な月に特定の一店舗だけが突出して忙しいということはほとんどないことがわかりました。
そう「ウチだけ」はないです。
「暇なだなぁ。。。」と思ったら、同じようにまじめに仕事に取り組んでいる店達はおおかた「暇」
「やけに好調だなぁ」と思ったときは、おしなべて他店も好調なんですね。
不安になるときも浮かれているときも、「明日があると」、目の前のお客様に対してまじめにまじめに取り組みことしか打開の道はありません。地道に踏ん張っていれば必ずいいときがあるはず。
苦しんでいる多くの料理店主の皆さん(もちろん自分に対しても)かける言葉として。