マニア オタクを遙かに見る
休日の午前、時間が空いていて空模様が怪しい中自転車で出かけてきました。
飛行機マニアでもなく、兵器オタクでもないですし、私たちの世代は「自衛隊=右」「君が代日の丸=国粋主義」と思い込まされて若い時代を過ごしましたから、偏見を除くのにとても時間がかかったくらいなのです。
自転車を漕ぐウチに雨は本降りになり、簡易の雨具ではすでに全身がビッショリ。それでもここまできたんだからと正門をくぐると、ばっちり雨対策を家族ごとでしているファミリー、カップル多数。しかも、雨にもかかわらずかなりの混みようです。私が想像したカメラを担いだ単独のオタクよりもファミリー、カップルの方がむしろ多いのに驚きます。
いやいや 世の中奇特な方々が多いモンだ。
と思うまもなく、T-3(ジェット練習機)が轟音と共に離陸すると、なぜか胸が熱くなります。
やっぱり飛行機の飛ぶ姿を間近にみるとかっこいい。戦争反対、世界平和を叫びつつ、これが殺人兵器につながる機械であると知りつつもかっこいいモンはかっこいいんであります。幼い頃に同じようにただかっこいいと零戦の模型に熱中したころとマインドは変わらないのですね。
百田尚樹「永遠の0」を読んでも、同世代の私は撃墜王坂井三郎の伝記を読みふけったおかげで実在した登場人物が全員頭に浮かぶという始末。
子供ってそうしたものなのです。んで、その魂はどこかに消えずに残っているのですね。