ああ。。。そうだったのかぁ


ずいぶんと歳をとってから、子供のころを思い起こし、「ああ。。。そうだったのかぁ。。」と思うことがいくつかあります。



幼い頃、何がもどかしかったか、というと、自分の思っていることを表現する能力がなくてうまくしゃべれないことほどいやなことはなかったなぁ。。。と今になって思うのです。


よくTVのニュースで子供向けのイベントを取り上げたとき、参加した子供たちにマイクを向けて、「どうだったぁ?」ってやつありますよね。子供は一様に「面白かったぁ」と。


「どこが?」と記者


答えられない子供。


あんな時にとうとうとしゃべる子供がいたら驚きますが、実際、子供に「どうだったぁ?」と言ったって気の利いた答えが返ってくるわけがないのです。子供にしたら面白かったことをなんとかうまく伝えたくても語彙がないからしゃべれない。んで、もじもじしつつ「わかんないぃ」と答えるのですね。



親戚のおじさんに何か聞かれたとき、親に理不尽に怒られたて言い返したいとき、人に何かをして欲しいとき、私の場合いつもどこでもうまく言いたいことを伝える言葉を持たなくてもどかしい思いをしました。あのもどかしさ、今ならまざまざと思い返すことができます。当時は自分の言葉がないことさえ理解できていませんでした。


皆さんはどうだったでしょ。


私なんぞ今でも、毎日取り留めのないことを書き連ねているのに、言いたいことを言えない語彙のなさ表現力のなさにもどかしさを感じています。つまり全く成長していないってことね。