買い替え時?


プロの使う道具というのは使い捨てていくといっていいほど頻繁に交換する物と、長い期間使うものの二種類があります。


包丁や砥石、裏漉しの網、漉すためのネルなどの布製品がある程度の時間使ったら交換するのに比べ、鍋やおたま、寸胴、冷蔵庫、ガス台などといったシロモンは数十年のスパンで使いますから、「あれ?これいつ買ったんだっけ?」と思い返すことさえ難しい道具が多くあります。


特に鍋などは40-50年使うこともごく普通です。


今回、いよいよ玉子焼き鍋がだめになってきました。変形し、ボルトの一部が欠落し、小さな穴まで開いてきたようです。変形したひとつは買った時期もわからない歴史品、もう一つはたぶん25年くらい前に購入した記憶が(うっすらある)ようなもの。取っ手は焼け焦げで何度も交換しているのですが、本体は銅製で長持ちします。といっても愛着があるわけではなく、道具はあくまで道具です。手になじむなんていうノスタルジックな思いさえありません。使いやすければそれでいいわけです。


とはいっても、毎日玉子焼きをこれで焼いてきたわけですから、ざっと計算しても一つの鍋で一万本以上の玉子焼きが出来上がったんですね。。。iphoneipod、デジカメ、PC、イヤホンなんていう3-4年、場合によっては半年で交換(失くす)ものとはずいぶん違います。そう考えると少しは感傷的になってみてもいいかも・・・なぁぁんね。