主張しないCG


休日に「ベンジャミン・バトン」を観てきました。


この一ヶ月ほどは毎週注目の新作が公開されて嬉しい。


この映画、リーマンショック以降のハリウッドではもう製作は無理・・・といわれるほどの巨額がCGに使われているのだと、鑑賞以前に聞いていました。


それほどすごいCG・・・って観るとしょっぱなからどれがCGでどれがメイクなのかもよくわからないほど自然なテクニックで、観客の私はひたすら物語に集中することが出来ます。どこかの国のCGのように「ここはCGじゃなくても表現方法はいくらでもあるじゃん」と無意味な突っ込みどころは100%ありません。


それに加えて、ケイト・ブランシャットの変らない充実ぶり、「フィクサー」のオスカーは本物だったんだと納得させられるティルダ・スウィントン、そしてもちろんブラッド・ピット 役者が映画の内容に答えるように素晴らしいのです。


スコット・フィッシュジェラルドの短編がこんな大作になるハリウッド、やっぱり漫画をそのままなぞってTVを大いに使ったプロモーションで観客を動員する安易なポンニチ映画作りとは底力が違いがあります。