続けてよいのか?

clementia2009-02-10



「店の日本酒の目玉は?」と言われれば、


希少なものを除けば、「静岡県の最上各種と十四代黒龍」でしょうか。


これらは常に切らすことなくお客様に楽しんでいただいてきました。


「んじゃ、ワインの目玉は?」となると。。。


「アンヌ・グロと2000年以前のメオ・キャムゼ」でしょう。


メオ・キャムゼのラインアップは残った1998年と1999年なのですが、アンヌ・グロはすべてのヴィンテージを未だに買い続けています。できればすべての畑・・・ともいいたいところなのですが、ある年ではリッシュブルーが抜けていたり、ある年ではヴォーヌロマネが抜けていたり。ともかく入荷量が少ないがゆえにちょっと注文が遅れると手に入らなくなってしまいます。が、とりあえず、シャンボール・ミュズニー、ヴォーヌロマネ・レ・バロー、クロ・ヴジョ、リッシュブルーの四つの畑だけで商売をしてもいいと思うほど好きなドメーニュです。


きっかけは1995年、アンヌさんの最初のヴィンテージのクロ・ヴジョと、1988年 お父様のフランソワさんと造ったリッシュブルーとクロ・ブジョ。特に1988年リッシュブルーは同じ年のD.R.Cのリッシュブルーにも引けをとらないような圧倒的なリッチ(リッシュ)な味わい、華やかな香り。「これがリッシュってことか!」と一気に納得した経験でした。


そのときからアンヌさん信奉が始まり「和食の料理屋としてはいかがなものか」といわれてしまいそうなのですが、ほとんど愛情といってもいいようなものなのですからしかたありません。


netで検索すると「グロ・ファミリーのニュースター」といわれ評価は高そうにみえるのですが、いかんせん田舎町では未だに「アンヌ・グロ?誰?それ??」の扱いで、同じグロでもミッシェル・グロのモノポール「クロ・デ・レア」などに比べるとまだまだ。アンヌさん萌の私としてはとっても残念です。メディアで有名人が「アンヌ・グロだ!」といわなければだめなんでしょうかね?実際この数年で「あっ!アンヌ・グロだ!!リッシュブルーください!!」という注文をいただいたことは一回だけ。


経済効果的に考えれば、もうアンヌ狂いはあきらめてちゃんと売れる超有名ドコロばかりをそろえるべきか?報われなくても惚れるからこそ愛情なのか?